「虹色の勇気」

1 :ひょっとこ ◆0Hq6/z.w :01/12/06 18:18
朝、青汁を飲んだ。

彼女に口が臭いと言われた。

青汁を吐きかけてやった。

彼女はそんな男らしいところが好きだと言った。

俺はまだ怒りがおさまってなかったので2発殴ってやった。

もうついていけないと言われた。

一発にしときゃよかった。

腹が減ったのでうどんを食いにいくことにした。

2 :名無しさん@お腹いっぱい。 :01/12/06 18:24
うどん屋でうどんを食った。

熱すぎて食えなかった。

店長にもっと冷めたうどんを出してくれと言った。

時間がたったら冷めますよと言われた。

生意気な店長に、まだ腹に残っていた青汁を吐きかけてやった。

出て行けといわれた。

悔しかったので帰るときどんぶりにしょんべんを垂れてやった。

そして俺は風になった。



4 :ひょっとこ ◆0Hq6/z.w :01/12/06 18:25
走って逃げていたら店長の親父が走って追って来やがった。

俺は小学生なのでまともにやり合ったら勝ち目は無いと思った。

4万円やるから許してくれと頼んだ。

店長はダメだと言った。

お前の嫁の本当のスリーサイズを教えてやるから許してくれと頼んだ。

店長は半泣きで襲い掛かってきた。

二千円札をやるからもう勘弁してくれと言った。

店長はこんな珍しいお金見たこと無いと言って許してくれた。

明日うどん屋を燃やしてやろう。



9 :ひょっとこ ◆0Hq6/z.w :01/12/06 18:33
うどん屋に火をつけてきた。

公園のベンチで座っていると、小汚い犬が近づいてきて俺の足にしょんべんを垂れやがった。

むかついたので踏みつけた。

近くにいた紫の服を着たババァが 叫んだ。

「うちのおじいちゃんに何するの!まだ保険に入ってないのに!」

ババァがこちらをにらみつけてきた。

俺も負けずににらみ返した。

俺とババァは恋に落ちた。



11 :ひょっとこ ◆0Hq6/z.w :01/12/06 19:01
今朝ババァが生き絶えた。

何もすることが無かったので校長の家を襲撃することにした。

校長の家に卵を投げつけていたら窓から校長が出てきた。

「やめろー」と言った。

逃げようかと思ったが、家に帰っても何もすることが無かったのであえて卵を投げつづけてみた。

怒り狂った校長は玄関から出てきた。

「お前なんか退学にしてやる」と言った。

飽きてきたので今度は郵便箱にしょんべんを垂れてやった。

校長は「やめろー」と言った。



15 :ひょっとこ ◆0Hq6/z.w :01/12/06 19:43
校長は何度も「やめろー」と言った。

慌てふためく校長があまりにも面白かったので俺は腹を抱えてげらげら笑った。

校長は赤くした顔で言った。

「笑いたきゃ笑え。だがなぁ、ワシは逆恨みの鬼と言われた男だ。彦根一の逆恨み男だ!」

俺は校長の顔に卵を投げつけてみた。

校長は「やめろー」と言った。

その様子を見て俺は青汁が飲みたくなった。



22 :ひょっとこ ◆0Hq6/z.w :01/12/06 21:57
黄緑色の葉っぱを探しに公園に行ったらカップルがいた。

冷やかして馬鹿にしたら逆に煽られた。

むかついたので、水色のビニール傘で殴ってやった。

男の方を4回殴ったら傘が曲がった。

男も曲がった。

女の方は人でなしと叫んだ。

2回叫んだ。

帰り道で道に迷って知らない家に入った。



32 :ひょっとこ ◆0Hq6/z.w :01/12/06 23:26
知らない家のおばちゃんはご飯を出してくれた。

茶碗に盛ってくれたけど、それでは足らないと言ったらドンブリで出してくれた。

おばちゃんは「ササニシキだからご飯がうまいでしょう?」と聞いてきた。

俺はおかずが少ないと答えた。

帰りに飴を貰ったが、ガムがポケットに入っていたので捨てた。



51 :ひょっとこ ◆0Hq6/z.w :01/12/07 18:24
道に迷っていたので駅方向に歩いた。

駅に着いたが知らない駅だった。

持ち金は足りなかったが、電車に乗せてくれるよう駅員に頼んでみた。

駅員は拒否しやがった。

絶望的な気持ちになったのでキヨスクにしょんべんを垂れてみた。

友達が見つかるまで自分では帰れないことに気づいた。

しばらく高井戸に住むことにした。



55 :ひょっとこ ◆0Hq6/z.w :01/12/07 18:51
高井戸で偶然、初恋の相手に会った。

彼女は妊娠していた。

女の子なの、と彼女は言った。

無性に腹が立った。

持参した熱々のシチューをかけてやった。

女の子なの、と彼女は言った。

俺は熱々のシチューをかけ続けた。

無性に腹が立った。

腹も減った。


59 :ひょっとこ ◆0Hq6/z.w :01/12/07 19:43
腹が立ったまま高井戸駅に向かった。

駅前の吉牛に入った。

大盛りを頼んだら並が来た。

店員に並じゃないかと怒鳴った。

腹が立ったのでたまごを頼んだ。

紅生姜とたまごを混ぜて店員に食わせてやった。

店員はこれは並だと言った。

俺は満足して店を後にした。

すでに終電が出ていた。



63 :ひょっとこ ◆0Hq6/z.w :01/12/07 20:57
帰る途中近くの公園で猫を探すことにした。

公園には猫がいなかったが、そのかわりホームレスがいた。

煙草を吸ってるとねだられたので一本あげた。

説教をされた。

「若いうちからそんなだらだらしていてどうする」

余りにもむかついたのでジュースに唐辛子を入れて放置をした。

家の前には何故かゴミ袋が多量に放置されていた。

その中におばちゃんも入っていた。



68 :ひょっとこ ◆0Hq6/z.w :01/12/07 22:20
知らない家に自分だけで住むことになった。

寂しいのでカマキリを取りに森に行った。

マツタケを取りにきているおっさんがいた。

俺をマツタケ泥棒と勘違いしたようだ。

おっさんはプルプルしながら「やめろー」と言った。

俺はありったけの赤と緑の洗濯バサミを投げつけてやった。

おっさんは「やめろー」と言った。

いや、言わなかった。

黄色の洗濯バサミは投げずに立ち去った。

立ち去ったのはいいが道に迷って家に帰れなくなった。



74 :ひょっとこ ◆0Hq6/z.w :01/12/07 23:21
山小屋に入ると、頭にスイカの皮を乗せた汚いおばさんがいた。

「こっちに寄られ」と言われたので寄ったら角砂糖を二つくれた。

「糖尿だからいらない」と言って握りつぶした。

おばさんは満足そうな顔をして今度は頭にパイナップルの皮を乗せた。

なぜか腹が立ったのでおばさんを握りつぶした。

よく見ると昔蒸発した母親だった。


76 :ひょっとこ ◆0Hq6/z.w :01/12/07 23:53
第一部完です。
読んでくれた人ありがとう。
とりあえず、今日はここまでということで。
ごきげんよう。





98 :ひょっとこ ◆0Hq6/z.w :01/12/08 20:27
朝、青汁を飲んだ。

学校で臭いと言われた。

青汁を吐きかけてやった。

俺の周りが余計臭くなった。

みんなが俺の勇気を褒め称えてお祭りが始まった。

吐くんじゃなかった。

腹が減ったのでラーメンを食いに行くことにした。



100 :ひょっとこ ◆0Hq6/z.w :01/12/08 21:21
ラーメン屋でラーメンを食った。

まずくて腹が立ったので、どんぶりにしょんべんを垂れてやった。

2リットルほど垂れてやった。

怒ったら腹が減ったのでチャーハンを追加注文した。

そんな俺を見てラーメン屋の親父はにこにこ笑うばかりだった。

その夜ラーメン屋の親父に夜這いをかけられた。



103 :ひょっとこ ◆0Hq6/z.w :01/12/08 21:59
親父はムキムキの筋肉質だったので、いくら中学生の男であっても力負けしてしまうと思った。

不運にも洗濯バサミの持ち合わせがなかったので角砂糖を二つ与えてみた。

親父はおとなしくなった。

慎重に親父に首輪をつないで、しばらく使っていなかった黄色い屋根の犬小屋につないでおいた。

親父はすぐにお手を覚えた。

昔逃げ出した自分の飼い犬を踏みつけたことを思い出した。



110 :ひょっとこ ◆0Hq6/z.w :01/12/08 22:56
他にしなくてはいけないことがあったが校長の家を襲撃することにした。

家に生卵を投げつづけていると校長が出てきて言った。

「やめろー」

思っていたより面白くなくてがっかりしたが、あえて校長めがけて生卵を投げてみた。

校長は赤くした顔で言った。

「笑いたきゃ笑え。だがなぁ、それでもワシはお前に首っ丈じゃ!もう少し夢を見させてくれ!」

校長の言うことももっともだと思ったので、校長バッジをもらってその場は丸く収まった。

気分よく家に帰ると全焼していた。



150 :ひょっとこ ◆.Ui6WTZk :01/12/09 21:37
腹が減ったが冷蔵庫が無いのでコンビニに行った。

金を持っていなかったので店員に逆ギレしてみた。

それだけは困りますと言われた。

普通にキレてみた。

それだけは困りますと言われた。

満足した。

明日は秘密のパーティーに行こう。



154 :ひょっとこ ◆.Ui6WTZk :01/12/09 22:22
秘密のパーティ会場に着いた。

入り口で黒服の男に止められた。

仕方なく校長バッジを見せた。

こんなナイスガイは見たことが無いと言われて中に案内された。

どうやら俺はナイスガイのようだ。

この黒服は今度殺そう。

155 :ひょっとこ ◆.Ui6WTZk :01/12/09 22:34
会場に入ると着替えを渡された。

全裸になって目にキラキラしたマスクをつけ、股間にイチジクの葉っぱをつけた。

俺の班長になる人が近づいてきて言った。

「勝ち逃げはこの私が許さない。さあ、お前のすべてを開放するんだ」

よく見ると、焼け死んだと思っていたラーメン屋の親父だった。

もうお手はしてくれなかった。

それはそれでいいだろう。


208 :ひょっとこ ◆.Ui6WTZk :01/12/11 06:34
洗濯バサミを買わなくてはいけないので、パーティ会場をあとにした。

買う金が無いのでマグロ漁船に乗った。

半年後船長が言った。

「お前も一人前の海の男になってきたな」

まんざらでもなかったので、海にしょんべんを垂れるところを見せてやった。

船長もしょんべんを垂れようとしたので吹き矢を吹いて仕留めた。

吉牛に行きたくなった。

船を降りることにした。

209 :ひょっとこ ◆.Ui6WTZk :01/12/11 06:47
高井戸の吉牛に入った。

腹は減っていなかったので冷やかして帰ろうと思った。

店員は注文を聞いてきやがった。

腹が立ったので便所に立てこもった。

店員は便所の外から注文を聞いてきやがった。

絶望的な気持ちになったので便所の天井めがけてしょんべんを垂れた。

2リットルそこそこ垂れた。

俺は施設に入れられた。

4回目だ。

210 :ひょっとこ ◆.Ui6WTZk :01/12/11 07:07
トカゲ顔の女と向かい合って座らされた。

施設の先生が言った。

「今渡した紙に向かいに座った人のいいところを4つ書いて、お互いに見せ合いっこしましょう」

それは無理だ。

そんなことよりもまったく青汁を出さない施設に腹が立ってきた。

目の前のトカゲ顔の女にも腹が立ってきた。

トカゲが俺の子を妊娠したのでもっと腹が立った。





222 :ひょっとこ ◆.Ui6WTZk :01/12/11 23:36
俺の子じゃなかった。

トカゲにありったけのカマキリをあげた。

トカゲが話し掛けてきた。

「リーダー、今日の私は何点でありますか?」

どちらかと言うと2点だと答えておいた。

お前は一生浮かんでこないとも言っておいた。

その日の夕食に青汁が出た。

施設の先生が遠くで色目を使っていた。

223 :ひょっとこ ◆.Ui6WTZk :01/12/12 00:14
思い残すことは無いので施設を出てマグロ漁船に乗ることにした。

青い空に向けて犬笛を吹いてみた。

海の上ということもあって校長くらいしか来なかった。

まあ、仕方がないと思った。

洗濯バサミを買うために身を粉にして働いた。

次は緑色を中心に買い揃えようと思った。

ある日網に人間が引っかかった。

よく見ると昔蒸発した父親だった。

224 :ひょっとこ ◆.Ui6WTZk :01/12/12 00:38
第二部終わりです。
読んでくれた人ありがとう。
質が低下してきているのが自分でもわかるので、申し訳ないのですが
少し休ませてください。
ある程度書き溜めようと思います。
自分より面白く書いてくれる人がいますので、安心です。
最後に、自分がこのような話を書こうと思うきっかけとなったお気に入りの
コピペ文を載せておきます。
ごきげんよう。

この間父と初めてバキュームカーを追いかけてみました。
初めは何となく恥ずかしかったのですが、二人して棒のような物を手にし、
思い思いの言葉を叫びながら無心にあの緑色の物体を追いかけていると何とも爽快な気分で、
私たちの家が川原のバラックだろうが、上履きの色が右左違ってクラスメートに苛められようが、
私一人だけ給食着が半透明のビニール袋に穴をあけたものだろうが、
そんなことどうでもよくなって何故か自然と涙が溢れてきました。
勿論汲み取っている間は、電柱の影でお互い鼻をつまみ、クシャおじさんのような顔をして大げさに手を振ります。
帰り際には「クセーんだよ、このボットン一家!!」と叫び、石を投げ入れることは忘れません。
ただ帰り際、土手沿いを全力で追いかけていたのですが、父が足を踏み外しそのまま川へドボン。
そのまま河口へ流されていってしまいました。あれから3日も経ちますが未だに父は帰ってきません。
また二人でバキュームカーを追いかけたいのに。また今日も退屈な一日が始まります。