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ホ ル マ リ ン の 海
- 1 名前:マリリン15号 ◆Phoenixe9I :03/09/02 18:42
- ホルマリンの海で君と戯れていたい。
そして、いつまでもこの世に二人の愛の形として残しておきたいんだ。
- 2 名前:名無しちゃん…電波届いた? :03/09/02 18:43
- そうですか
- 3 名前:名無しちゃん…電波届いた? :03/09/02 18:48
- トルマリンの海でモテモテ!
お金の海
- 4 名前:名無しちゃん…電波届いた? :03/09/02 18:55
- まあ、いやらしいわ・・・
- 5 名前:おめでとう御座います :03/09/02 19:10
- 貴方は海外旅行を割引なしで行く権利を得ました!
イラクか北朝鮮どちらかお好きな方をお選び下さい
く
- 6 名前:ゝiミ! ゚ ∀゚ノミ! 覚醒亞里亞 ◆KUVQkB2ZHI :03/09/02 19:13
- >>1
?
- 7 名前:マリリン15号 ◆Phoenixe9I :03/09/02 19:20
- にゃはははは
- 8 名前:獣 ◆cykpbHOZw6 :03/09/02 22:48
-
ホルマリンの海で君と戯れていたい。
君を感じることはできないけれど
君の姿を見つめることはできないけれど
僕と君は一つの花になれる。
四季も忘れて咲きつづけよう。
そう、いつまでも・・・。
― 死期咲きの花 ―
- 9 名前:名無しちゃん…電波届いた? :03/09/02 23:03
- ホルマリンは目にしみますよ
- 10 名前:名無しちゃん…電波届いた? :03/09/02 23:15
- でも米食いたいからホルマリンは拒否だ!
- 11 名前:名無しちゃん…電波届いた? :03/09/03 01:26
- じゃクロロホルムで
- 12 名前:名無しちゃん…電波届いた? :03/09/03 02:06
- シックハウスみたいなもんだな。
- 13 名前:名無しちゃん…電波届いた? :03/09/05 23:19
- つけもの
- 14 名前:獣 ◆cykpbHOZw6 :03/09/08 22:42
-
そう、いつまでも・・・。
いつまでも君は無表情のままなんだね。
冷たいじゃないか・・・。
いつもみたいに笑いかけてくれないんだね。
冷たいじゃないか・・・。
今日は棺桶に白い布を敷いて赤い花を並べたよ。
僕は何かに気付いたのかもしれないね・・・。
― もう操れない操り人形 ―
- 15 名前:獣 ◆cykpbHOZw6 :03/09/08 23:50
-
僕は何かに気付いたのかもしれないね・・・。
木の葉が触れ合う音がしているよ。
赤い季節の夜風が心地よくて僕は上を眺めたまま。
ほら、コレが君だよ。
差し出したのは水面に映る揺らめく星。
手に届かないことを知っていた。
いつも、こうやって手に入れた気になっていた。
無情だね・・・。
― 失明 ―
- 16 名前:獣 ◆cykpbHOZw6 :03/09/09 11:39
-
無情だね・・・。
あんなに綺麗だった赤い花が朽ちていくよ。
金色。
カラス。
透過する。
僕は涙を流した。
もし君が帰ってきたら
いやらしい口づけを交わそう。
― 誰が為に花は散る ―
- 17 名前:獣 ◆cykpbHOZw6 :03/09/09 23:09
-
いやらしい口づけを交わそう。
もっと欲して・・・。溶け合うぐらいに・・・。
キチガイになって互いを求めよう。
もっと乱れて・・・。壊れるぐらいに・・・。
そう、君は何も持たずに旅立った。
僕は待ちつづける。
二人分の珈琲を淹れて
ただ過ぎていく日々を見つめるよ。
目を刺すようなオレンジ。
僕を色鮮やかに殺す。
― 狭心 ―
- 18 名前:獣 ◆cykpbHOZw6 :03/09/10 20:30
-
僕を色鮮やかに殺す。
笑いながら殺す。
美味しそうに僕を食べる。
飽きたら寝るんだ。
寝るときはいつも一緒。
アイツは幸せそうな顔して寝る。
可愛い顔だ。
目が覚めたら僕の体は再生していて
今日もその繰り返し。
― 忘却する日々【輪廻】 ―
- 19 名前:獣 ◆cykpbHOZw6 :03/09/11 09:23
-
今日もその繰り返し。
無限が二つに割れて
また無限になって増殖。楽園。
無限が僕を限りなく支配。奈落。
恍惚の兎が馬鹿みたいに飛び跳ねる。
「 」
それは苦痛でしかなかった。
― 忘却する日々【牢獄】 ―
- 20 名前:獣 ◆cykpbHOZw6 :03/09/11 09:24
-
虚
- 21 名前:名無しちゃん…電波届いた? :03/09/11 13:36
- ポンチョ
- 22 名前:獣 ◆cykpbHOZw6 :03/09/12 12:05
-
それは苦痛でしかなかった。
「在る」ということの苦痛。
「何か」が僕を圧迫しているから
僕は動けない。
動けないのをいいことに
アイツは僕を陵辱する。
神経の束を過剰に刺激する。
僕の反応を見て笑っている。
もう、何も考えられない・・・。
― 受戒 ―
- 23 名前:名無しちゃん…電波届いた? :03/09/12 12:24
- 第一の目的は達成できなかったよ
理性が吹っ飛んだから
そしてどっちもなくなった
- 24 名前:名無しちゃん…電波届いた? :03/09/12 12:25
- でもまだ終わりじゃないと思ってるあたり
ぼくはあきらめが悪い
- 25 名前:獣 ◆cykpbHOZw6 :03/09/12 15:29
-
もう、何も考えられない・・・。
僕は異常な速さで「快楽の園」と「奈落の底」を往復している。
どっちが「快楽の園」で
どっちが「奈落の底」かなんて
全くわからなくなった・・・。
少しだけ休ませて・・・。
疲れたんだ・・・。
少しの間・・・僕を魂の器に戻して・・・。
いいだろ?
― 転移 ―
- 26 名前:獣 ◆cykpbHOZw6 :03/09/12 23:29
-
いいだろ?
そう言って僕はまた旅に出る。
旅の途中で野良猫と長話。
僕は野良猫に連れられて路地裏へ迷いこむ。
いつものことだ。
だけど今度こそ帰れなくなるかもしれない。
今も帰れないままでいる。
不思議と恐くないんだ。
だから僕をどこまでも連れていってくれ。
誰もいない所へ・・・。
― 蒼白の地 ―
- 27 名前:獣 ◆cykpbHOZw6 :03/09/13 10:22
-
誰もいない所へ・・・。
僕は独りで次の電車を待っている。
「花弁舞う地行き」の電車を。
いつまで経っても来ない。
来ないから歩いて行こうかと思う。
次の駅までなら歩いて行ける。
僕には時間が無い。
右の肩から腐ってきている。
たとえ細胞の一片になっても探し歩こう。
花弁舞い続ける場所を・・・。
― 花狂 ―
- 28 名前:獣 ◆cykpbHOZw6 :03/09/14 10:00
-
花弁舞い続ける場所を・・・。
それは限りない美。
絶対的に揺るがない物。
背中から流れる
波状の光陰を放ちながら
僕は歩き続ける。
― 憂鬱と幻 ―
- 29 名前:獣 ◆cykpbHOZw6 :03/09/14 23:34
-
僕は歩き続ける。
限りなく続く
死体が並ぶ道の上を。
個々の表情を確認しながら。
いつか僕も道の一部になるのだろうか。
そして誰かが僕の表情を確認して先へと進んでいくのだ。
異臭と死体の上を歩く嫌な感触で何度か嘔吐した。
だが地を這ってでも辿り着かねばならない。
死体の道の行き止まりを求め・・・。
罪悪感に苛まれて・・・。
― 悲鳴をあげる頭蓋 ―
- 30 名前:獣 ◆cykpbHOZw6 :03/09/14 23:38
-
球
- 31 名前:名無しちゃん…電波届いた? :03/09/15 14:24
- 気を付けろよ。
相手優先。第一目的優先。
何が目的か覚えてるだろ?だからぼくは
そっちを優先させなきゃ駄目なんだぞ?
そっちが達成されたらぼくはフェードアウトしたって
構わないくらいの心意気でまだいけるよな?
じゃないと刻まれるのはぼくの方なんだから、
忘れんな。それさえ達成されればぼくは
それだけで嬉しいんだ。それ以上の欲は出すな。
願いを二つ叶えてくれなんて贅沢だ。
だからもう一つが叶わなくたってぼくは泣いたらダメなんだ。
わかってたことだ。悲しくなんかない。そう思え。
- 32 名前:獣 ◆cykpbHOZw6 :03/09/16 00:20
-
罪悪感に苛まれて・・・。
僕が黒のロングコートで隠したのは
体中に付いた拭いきれない血痕。
長い間、隠し続けてきた。
仕方が無かった。
許してほしいなんて言わない・・・。
だから僕は「風船のような大義」を掲げる。
必死に風船を膨らませては満足。落胆。
僕が欲していたのは「宇宙のような大義」。
全て受け入れて悟るもの。
全てを限りない愛で包むもの。
僕は大きく両手を広げた。
― 霧の中での戯曲 ―
- 33 名前:獣 ◆cykpbHOZw6 :03/09/21 23:17
-
僕は大きく両手を広げた。
受け入れたい。
全てを。
あの子達は毎日を一生懸命に生きている。
倒れそうになっても
それでも楽しそうに笑うんだ。
・・・何処へ行く。野良猫。
そんな冷たい眼で見ないでくれ・・・。
もっと遊ぼう。
― 貧民窟 ―
- 34 名前:獣 ◆cykpbHOZw6 :03/09/23 10:10
-
もっと遊ぼう。
ずっと笑っていよう。
君はもういないけれど
君はいつまでも愛しいけれど
僕は虚構になった君と踊り続ける。
虚構になった君は僕の鳥篭の中。
ずっと鳥篭の中の君を眺めていたい。
僕も君の鳥篭の中・・・。
― 二つの鳥篭 ―
- 35 名前:獣 ◆cykpbHOZw6 :03/09/24 20:19
-
僕も君の鳥篭の中・・・。
この鳥篭の中で僕は
一生を終えるのだろうか。
扉は開いているけれど僕は出られない。
出たくない。
篭の柵が僕の体を刻みつける。
縦に分割された僕は遠くの空気に溶けていく。
太陽に焼かれて灰になる。
僕は晴れた空の風になった。
― 心臓と鉄槍 ―
- 36 名前:獣 ◆cykpbHOZw6 :03/09/25 21:14
-
僕は晴れた空の風になった。
腐った熱帯魚が草原を泳ぐ。
虹が乱反射で楽園へ。
オーロラ引き裂いて異次元へ。
黒を纏って虚無になる。
流れに逆らい闇を得る。
― 白樺 ―
- 37 名前:獣 ◆cykpbHOZw6 :03/09/27 23:23
-
流れに逆らい闇を得る。
そして僕は彷徨う。
「当店はもうすぐ閉店のお時間でございます」
誰の声だろう?
全てが終わるんだね・・・。
何事も無かったかのように・・・。
「早く帰ろ?」
君の声が聞こえる。
「そうだね」
僕の声だけが響いていた。
― ホタルノヒカリ ―
- 38 名前:獣 ◆cykpbHOZw6 :03/09/29 00:21
-
僕の声だけが響いていた。
なんて・・・
なんて虚しいんだ・・・。
これが欲しかったはずなのに・・・。
これだけの為に生きてきたというのに・・・。
こんなこと許されなかったんだね・・・。
分かっていたけれど
終わらせたかったから・・・。
これで最後にしたかったから・・・。
いつかまた始まる
その時まで。
― 忘却する日々【破錠】 ―
- 39 名前:獣 ◆cykpbHOZw6 :03/09/30 09:44
-
その時まで。
あんな姿になるまで
君は語ろうとしなかった。
「あの事」
忘れられなかった。
「そいつを殺せ!」
僕は叫んだ。
そいつは僕と君だけの物を奪い去った。
虚ろな目をしている化物。
漆黒の空をみつめていた。
― 静寂 ―
- 40 名前:獣 ◆cykpbHOZw6 :03/09/30 09:45
-
彩
- 41 名前:獣 ◆cykpbHOZw6 :03/10/02 22:39
-
漆黒の空をみつめていた。
君がいないことを・・・
星さえ見えないことを
忘れる為に泣き続けたんだ。
「ありがとう・・・。」
心の底から思う。
「ありがとう・・・。」
君には届かない。
「さようなら・・・。」
全ては波のように。
― 深海 ―
- 42 名前:獣 ◆cykpbHOZw6 :03/10/03 19:47
-
全ては波のように。
寄せては返す。
流れた血をも受け入れて
遠く
煌めく
藍になる。
僕の全てを受け入れて・・・。
心地よい潮風に促されるまま
僕は緑の蛍光へ身を投げた。
― 失命 ―
- 43 名前:獣 ◆cykpbHOZw6 :03/10/10 07:35
-
僕は緑の蛍光へ身を投げた。
ガラスが飛び散る。
ココロの人よ。
ロウソクのように薄命な人よ。
シクラメンのように咲いていた君は
ターコイズブルーの海を紅く染めたんだ。
― 冬の花 ―
- 44 名前:獣 ◆cykpbHOZw6 :03/10/15 18:48
-
ターコイズブルーの海を紅く染めたんだ。
僕は少しだけ「あの日」を思い出すよ。
床に叩きつけられた
真紅のルージュ。
君は長い黒髪を寝かせ
頭を抱えて泣いていた。
君の白い肌が
容赦なく僕を突き刺したね。
思い出せるのはそれだけ。
― 個の中の停止 ―
- 45 名前:マリリン15号 ◆Phoenixe9I :03/10/20 22:44
- 久しぶりにage
- 46 名前:マリリン15号 ◆Phoenixe9I :03/10/20 23:13
- 数え切れない星に抱かれて
憂いの破片が胸に突き刺さる
闇に溶けるマネキンの姿を
じっと眺める僕がいる
涙が流れた
しかしそれは真珠だった
しかもその真珠は腐りきっていた
赤くさび付いた過去を映し出していた
次第に赤い真珠は青くなった
床にポトリと落ちた輝かない玉を拾う
そして溶けてなくなった
ここで僕は気がついた
マネキンの中で君が・・・
僕を誘っていた
- 47 名前:獣 ◆cykpbHOZw6 :03/10/21 18:45
- 私の母親が狂っていた頃、
私は日めくりカレンダーの裏に詩を書き続けていた。
精神的に不安定な時ほど良い詩が書けた。
その時に描いた詩は今でも持っている。
ここで書いた詩とは気持ちの入りが違う。
心から滲み出る言葉が詩となっていた。
そんなことを思い出した。
今読み返すと中也の詩と似たものがあった。
もう、あんな詩は書けないだろう。
苦痛なのに何故か心地よい・・・。
心の闇が原動力だったあの頃が懐かしい・・・。
- 48 名前:闇の獣 ◆cykpbHOZw6 :03/10/22 00:17
-
思い出せるのはそれだけ。
僕が赤い服は色落ちするって言ったのに
君は赤い服ばかり着ていたね。
赤い服は異性を誘惑するって聞いたから
君は赤い服ばかり着ていたのかな?
僕は赤い服が嫌いじゃないけど
赤い服を僕に着せようとする君が嫌いだった。
― 孤 ―
- 49 名前:闇ノ魂ヲ授カリシ獣 ◆cykpbHOZw6 :03/10/22 20:53
-
赤い服を僕に着せようとする君が嫌いだった。
「随分と長い短編小説だったね。」
君が笑って言った。
人魚の唄を聴いていた蜻蛉は月に背を向けて飛んだ。
人魚の唄は続く。
ポロポロと響く竪琴の音色に酔い痴れる僕。
人魚の唄は続く。
夜が終わるまで
人魚の唄は続く。
― 絶望の星 ―
- 50 名前:闇ノ魂ヲ授カリシ獣 ◆cykpbHOZw6 :03/10/22 20:54
-
波
- 51 名前:闇ノ魂ヲ授カリシ獣 ◆cykpbHOZw6 :03/10/23 23:45
-
人魚の唄は続く。
僕の背中に根を張り咲いた花は
限りなく黒い色をしていた。
淡く光が射す夜道を歩きながら
僕は人魚の唄を口ずさむ。
僕の背中に根を張り咲いた花は
朝が来たら枯れた。
― 寄生 ―
- 52 名前:獣 ◆cykpbHOZw6 :03/10/26 01:19
-
朝が来たら枯れた。
白い月夜に咲いた花。
寒空が泡立ったら牡丹色の雪が降る。
流れ星を探しながらその時を待とう。
僕は青磁色をした大地から
牡丹色の雪が降ることを
信じていたかったんだ。
― 秘色 ―
- 53 名前:獣 ◆cykpbHOZw6 :03/10/30 18:06
-
信じていたかったんだ。
僕も君も魚でさえも
水銀みたいになって
いつかこの星が銀色に輝くことを。
でも長い時を経て
また四つの生き物は現れるんだろうね。
・・・ホラ、遠くで笑ってるよ。
― 黒い杖 ―
- 54 名前:獣 ◆cykpbHOZw6 :03/11/01 00:01
-
・・・ホラ、遠くで笑ってるよ。
最後の時代の化物が。
僕と君はいつものように買い物をして
帰りの道で睨めっこしたりして
眠れる風に包まれる。
最後の時代の化物は
ただ笑うだけ。
白い灰の降る星の片隅で罪を犯しつづけるだけ。
― ユリカゴ ―
- 55 名前:めるも :03/11/01 09:14
- 白い灰の降る星の片隅で罪を犯しつづけるだけ。
罪は罪を悔いて
行き場をなくし
廻って
廻って
震えて
沈む。
明日の記憶の中に
―私に気付いて―
- 56 名前:獣 ◆cykpbHOZw6 :03/11/04 00:33
-
白い灰の降る星の片隅で罪を犯しつづけるだけ。
君の虚ろな横顔から覗いた向こう側には
いつだって火達磨の猫が踊り狂う。
だから僕は目を閉じて鳥の夢を見ることしかできない。
僕も向こう側で焼かれて
この一生を終えるのだろうか?
・・・まぁ、どうだっていい事さ。
― カンオケ ―
- 57 名前:獣 ◆cykpbHOZw6 :03/11/04 23:28
-
・・・まぁ、どうだっていい事さ。
君の狂気だとか殺意だとか
どうだっていい。
そんなものは
小指の先ほどになった鉛筆より価値が低い。
僕は黙って君を抱くよ。
僕が憎ければ食い殺せばいい。
― 妖華 ―
- 58 名前:獣 ◆cykpbHOZw6 :03/11/05 23:10
-
僕が憎ければ食い殺せばいい。
不味ければ吐き出せばいい。
もし空想上の生き物が君に話し掛けてきても
君が死を予感する必要は無い。
何も言わずに聞いていればいい。
次第に君も空想上の生き物に慣れるよ。
精神の犠牲は規則的に浄化するよ。
― 受胎 ―
- 59 名前:獣 ◆cykpbHOZw6 :03/11/06 20:03
-
精神の犠牲は規則的に浄化するよ。
僕と一緒に旅立てばいい。
死んでもオアシスで二人きり。
苺でも育てて暮らそう。
砂漠の夜は寒いけれど
骨になった僕と君には関係無いよ。
何もかもが意味を失ってしまうから
どこまでも行けるよ。
― 寄り添う陰 ―
- 60 名前:獣 ◆cykpbHOZw6 :03/11/06 20:04
-
転
- 61 名前:獣 ◆cykpbHOZw6 :03/11/06 20:40
-
嘘みたいなダイヤモンド
投げつけてやったの。
アタシには腰にタンバリン叩きつけて
馬鹿みたいに歌っている方がお似合いみたいね。
アタシのポンコツすぐに壊れるから
火を点けて遊んだの。
アタシには腰にタンバリン叩きつけて
馬鹿みたいに歌っている方がお似合いみたいね。
・・・青い悪魔の人形ウルサイ。
― 焼け焦げたピンク ―
- 62 名前:獣 ◆cykpbHOZw6 :03/11/07 23:14
-
・・・青い悪魔の人形ウルサイ。
アタシが喋ると反応するの。
“ I will kill you ♪ I will kill you ♪ ”
もう聞き飽きた。
いつになったらアタシを殺してくれるのよ。
黙らないと羽を切り裂いちゃうわよ?
黙らないと目玉を取っちゃうわよ?
アハハ!
ねぇ。早くアタシを殺しなさいよ。
― 血塗られたピンク ―
- 63 名前:獣 ◆cykpbHOZw6 :03/11/09 23:32
-
ねぇ。早くアタシを殺しなさいよ。
ほら。手が届く場所にいるじゃない。
なに?その手に持っているナイフはお飾り?
いい加減にして。
アタシの体には汚い鼠が群がるだけよ。
こんなアタシに生きる意味なんてあるの?
どうせいつか野垂れ死ぬのよ。
ねぇ。早くアタシを殺しなさいよ。
― 色褪せたピンク ―
- 64 名前:獣 ◆cykpbHOZw6 :03/11/09 23:34
-
おはよう。
キミが言った。
朝の光に包まれたキミは
神秘的な美しさで
僕は目を覚ますよ。
そんな毎日。
― 銀色昇華 ―
- 65 名前:獣 ◆cykpbHOZw6 :03/11/09 23:35
-
流れる星の空を眺めていたんだ。
僕はいつの間にか寝てしまっていた。
目が覚めたら
風邪をひかないようにと君が抱きしめてくれていた。
もう少しだけ眠っていよう。
僕は心の中で言った。
おはよう。そしてオヤスミ・・・。
そんな毎日。
― 朝露 ―
- 66 名前:獣 ◆cykpbHOZw6 :03/11/09 23:36
-
窓から日が射して
小鳥の囀りが聞こえて
清々しい香りがして
花が咲いている。
そんな誰にでも訪れる時間が
僕にはない。
聞こえるのは小鳥の囀りなんかじゃなく
子悪魔のような君の
「おはよう♪」という声。
それだけ。
そんな毎日。
― 首輪で繋がれた僕 ―
- 67 名前:獣 ◆cykpbHOZw6 :03/11/09 23:37
-
そう、全てが美くしかった。
淡く透き通っていた。
此処は楽園かもしれないとさえ思えた
紅い日々の終わり。
草木が朝露で煌めいて
揺れる
拡がる
風になる。
君と僕を乗せて遠くへ・・・。
そんな毎日。
― 再始刻 ―
- 68 名前:獣 ◆cykpbHOZw6 :03/11/09 23:38
-
明日の記憶の中に
菫色の太陽が昇った。
君は空の下で菫色に染まりながら
小鳥達と歌っている。
僕はそれを眺めているだけ。
夜が明けると
明日の君に逢える。
― 万葉の刻 ―
- 69 名前:獣 ◆cykpbHOZw6 :03/11/13 09:03
-
どこまでも行けるよ。
君が食べてしまった僕の心。
どうしてくれますか?
僕は君無しじゃ生きられなくなってしまったんだよ?
どうしてくれますか?
その食べてしまった心を吐き出すの?
君に何度も噛み砕かれ、
君の唾液まみれになってしまった僕の心は
臙脂の汚泥の上で雨曝しにされている。
― 愚者の嘆きは虚しく・・・。 ―
- 70 名前:獣 ◆cykpbHOZw6 :03/11/13 09:04
-
輪
- 71 名前:獣 ◆cykpbHOZw6 :03/11/14 22:57
-
臙脂の汚泥の上で雨曝しにされている。
市松人形ユラユラ揺れる。
君の物静かな性格に似つかわしくない
子悪魔のような笑顔が
僕はとても好きで
その笑顔を見ると
君を抱きしめたくなる。
夜は濁る事無く去った。
市松人形グルグル回る。
君が遠い。
君が遠い。
― 憂き人 ―
- 72 名前:怪盗キッド ◆r1smOzpKPM :03/11/14 23:00
- (=゚ω゚)ノ
- 73 名前:獣 ◆cykpbHOZw6 :03/11/15 23:52
-
君が遠い。
君は塔の窓から僕を探しているの?
光は無く
言葉も無く
「おいで、おいで」と白い手が僕を呼ぶ。
だけど門番がいるから僕は君に近づけないよ。
僕は白い息を吐きながら歌うことしかできないし
無慈悲に雪が降り続いても僕は寒くないから
君は僕の歌が終わるまで眠らないで。
― 小夜曲 ―
- 74 名前:名無しちゃん…電波届いた? :03/11/16 07:27
- ディープキスとクンニを唇がふやけるまで堪能して、
仁王立ちフェラで大量発射!
- 75 名前:ユエル(`・υ・´)@In腸 ◆Gv599Z9CwU :03/11/16 11:16
- (^・ε・^)ノ
- 76 名前:獣 ◆cykpbHOZw6 :03/11/19 23:27
-
君は僕の歌が終わるまで眠らないで。
ほら、一緒に歌いながら楽しい事をしようよ。
オルゴールの周りで踊る天使達を焼き払って
そのオルゴールを止めて
二度と鳴らないように壊して
燃え上がる天使達と一緒に空へ羽ばたこう。
壊れたオルゴール。
白く燃え上がる天使。
今から君を夢の世界へ御招待。
― 四次元迷路 ―
- 77 名前:獣 ◆cykpbHOZw6 :03/11/20 08:58
-
加虐的な幻想に酔って
どこまでも退廃して
見つけた素敵な牢獄。
殺さないんだろ。
傷つければいい。
僕の花
常に変色を続ける。
― 冷たい床 ―
- 78 名前:獣 ◆cykpbHOZw6 :03/11/22 10:06
-
今から君を夢の世界へ御招待。
覆われた庭に月が三つ昇り
君の感覚が覚醒して
この星のかたちを歪ませた。
僕はアイツの胸に
一角獣の角を突き刺すんだ。
何度も突き刺せば
そこに夢の国へ繋がる扉が現れるよ。
絶対に。
僕はそう信じている。
― 腐樹 ―
- 79 名前:獣 ◆cykpbHOZw6 :03/11/23 09:53
-
僕はそう信じている。
君は僕だけの物だと・・・。
ほら、月が零れていくよ。
あの零れ落ちた月を拾い集めているのは誰だろう?
妖しく揺れる月光の中
この纏う色は剥がれ落ち
異臭を漂わせ
僕は醜い姿で朽ちていくのだろうか。
― 遠い日の真実 ―
- 80 名前:獣 ◆cykpbHOZw6 :03/11/23 09:57
-
理
- 81 名前:獣 ◆cykpbHOZw6 :03/11/23 22:39
-
僕は醜い姿で朽ちていくのだろうか。
幼い頃
公園のベンチに座る僕の頬を
氷のように冷たい手で
そっと触れたあのヒトは
今頃どうしているのだろう。
この無数の傷は癒える事無く
僕は過ぎ去った日々に終わりを告げた。
― 錆付いた街灯 ―
- 82 名前:獣 ◆cykpbHOZw6 :03/11/29 09:02
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僕は過ぎ去った日々に終わりを告げた。
君は丸い夜の下で
悲しみの数を数えて
眠りにつくのだろう。
僕は知っているよ。
君が数え終わることなく
眠りについてしまうことを・・・。
透き通った空気の中
夜の瞼が開くのを見た。
― 偽りの空 ―
- 83 名前:獣 ◆cykpbHOZw6 :03/12/04 22:46
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夜の瞼が開くのを見た。
キラキラ輝いているけれど
どこか虚しいね。
君は何故、翼を求めるの?
羽ばたいて何処へ行くの?
空に楽園があるの?
空が楽園なの?
透き通っていて
何も無いだけの空間。
僕を遠ざけている。
― 冬の雲 ―
- 84 名前:獣 ◆cykpbHOZw6 :03/12/11 17:26
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僕を遠ざけている。
楽しかった日々。
「あいつらは有りもしない現実に数字刻んでるのさ」
背の高い人がそんなことを僕に言ったんだ。
それを僕は何となく分かった気になっていた。
何も知らずに過ごしていた日々。
汚れた靴見て思い出しただけ。
― 数分間の永遠 ―
- 85 名前:獣 ◆cykpbHOZw6 :03/12/21 10:17
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汚れた靴見て思い出しただけ。
あぁ、あの白い月が僕を照らそうとする。
僕の心がチラチラと浮き出ているよ。
月に照らし出されているときだけは綺麗だね。
僕の濁った心・・・。
太陽は僕の心を暴くから嫌い。
だから僕は月光の下でしか君とは愛し合えないよ。
恐いから。
あの太陽に照らし出された君が・・・。
― 忘却する日々【虚実】 ―
- 86 名前:獣 ◆cykpbHOZw6 :03/12/22 20:28
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あの太陽に照らし出された君が・・・。
何処かへ行ってしまいそうで
恐くて
愛しくて
もどかしくて
僕だけのものにしたくて
僕はとても臆病で
また一言も交わせなくて・・・。
これから長い冬が来るというのに
僕は何も出来ずにいた・・・。
― 憂き人遠ざかる冬 ―
- 87 名前:獣 ◆cykpbHOZw6 :03/12/30 11:30
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僕は海の中で何も出来ずにいた・・・。
僕は海の中で何もしなかった・・・。
ただ君の着ていた綺麗な服を
破いては後悔して・・・。
好きだったのに・・・。
憶えていることは
愛しかったこと。
あのとき一度だけ
窓越しに口づけしたね。
― ホルマリンの海 ―
- 88 名前:院長 :03/12/30 16:29
- HHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHH
HHHHHHHHHHHH HHHHHHHHHHHHHH
HHHHHHHHHHHH HHHHHHHHHHHHHH
HHHHHHHH
- 89 名前:名無しちゃん…電波届いた? :03/12/30 17:11
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一日一善
- 90 名前:名無しちゃん…電波届いた? :03/12/30 18:02
- 天尿
- 91 名前:獣 ◆cykpbHOZw6 :03/12/31 22:33
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窓越しに口づけしたね。
空が青かったね。
窓越しに口づけしたね。
花が咲いていたね。
窓越しに口づけしたね。
君に出会えてよかったよ。
― *** ―
- 92 名前:獣 ◆cykpbHOZw6 :04/01/05 22:30
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- 93 名前:獣 ◆cykpbHOZw6 :04/01/14 17:06
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