ある家族を見守るスレ
- 1 名前:名無しちゃん…電波届いた?:2007/03/10(土) 11:58:32
- 父 ゆうすけ(42) 工場勤務
母 まゆみ(40) パート(ス−パーレジ)
長男 まさし(17) ニート(中卒)
次男 けんいち(14) 中ニ
長女 ふうこ(11) 小五
- 2 名前:名無しちゃん…電波届いた?:2007/03/10(土) 11:59:57
- 2げと
- 3 名前:名無しちゃん…電波届いた?:2007/03/10(土) 12:05:26
- 父 ゆうすけ(42) 工場勤務
仕事内容 プレス工
趣味 特になし
無気力で職場でも与えられた仕事はこなす程度
18の時に労働災害で左手人差し指、中指の第一関節
から先を欠損している
家族からの扱いは空気
外出時に運転手として使われる
- 4 名前:名無しちゃん…電波届いた?:2007/03/10(土) 12:41:25
- 母 まゆみ(40) パート(ス−パーレジ)
仕事内容 レジ係
趣味 おしゃべり
おしゃべり大好きで近所の住人の噂話を持ちネタとする
井戸端会議ではいつも議長を勤め主婦達からの人望もある
職場でも持ち前の明るさで店長や若いアルバイトとも打ち解け
ミスしても「やっちゃいました〜ゴメンなさ〜い」で済むほど
家族の中心的存在
いつもニコニコしている
- 5 名前:名無しちゃん…電波届いた?:2007/03/10(土) 12:52:17
- 長男 まさし(17) ニート(中卒)
ニート
趣味 インターネット
小・中学校でいじめられていたため対人恐怖症気味
普段は部屋にとじこもりインターネットをしている
同世代の異性に対し関心はあるが恐怖心の方が強いため
自分よりも年下の女児に強い関心を持つ
家族とはほとんど接触がない
妹のふうことはたまに話す
無表情
- 6 名前:名無しちゃん…電波届いた?:2007/03/10(土) 13:03:04
- 次男 けんいち(14) 中ニ
中学二年生
趣味 友人と群れて町をウロウロする事
DQN・いじめっこ体質
自分を特別な存在と思い込み自信満々
特に友人と群れている時は世界を征服したような気分でいる
反抗期という事もあり家族を鬱陶しい存在と思っている
運動神経がいい
帰宅は遅い
- 7 名前:名無しちゃん…電波届いた?:2007/03/10(土) 13:14:24
- 長女 ふうこ(11) 小五
小学五年生
趣味 人形やぬいぐるみと遊ぶ事
おとなしい性格で学校の友人が少ない
勉強も運動も苦手で自分に自信がもてない
楽しみは自分の部屋で人形やぬいぐるみと遊ぶ事で
最近母に買ってもらった人形(マリコ)がお気に入り
末っ子なので両親から可愛いがられる
けんいちは天敵
小柄
- 8 名前:名無しちゃん…電波届いた?:2007/03/10(土) 13:34:53
- ジュリリリリーン・・・カチッ
気が狂ったように、けたたましく叫ぶ目覚まし時計を止めて
ワタシの一日は始まる
まゆみ「おはようございます。お父さん。」
ゆうすけ「うん。ああ」
まゆみ「朝ごはん先に食べててください。子供達を起こしてきます。」
あと何度同じ事を繰り返せばいいのだろうか?
いつもどうり、まさしは「後で食べる」だろうし
けんいちは遅刻ギリギリまで寝ているだろう
せめてふうこだけは真っ直ぐに育ってほしい
朝飯を済ませ身支度を整えたワタシは定刻通り7時51分に家を出た
まゆみ「いってらっしゃ〜い。今日もお仕事がんばってね」
- 9 名前:名無しちゃん…電波届いた?:2007/03/10(土) 15:52:35
- まゆみ「さてと子供達の朝ごはんも済んだしテレビでも見ましょう。」
芸能ニュースを一通りチェックしてそろそろパートに行く時間。
まゆみ「じゃあ。まさしくん、カネマルいってきま〜す。」
私は近所のスーパー「カネマル」でレジ係をしている
お客さん相手の仕事は緊張する事もあるけど
ちょっとしたおしゃべりが楽しいし私にはピッタリのお仕事だと思う
まゆみ「おはようございま〜す。」
店長「おはよう!まゆみさん、今日も元気だねー。」
まゆみ「それだけが取り柄ですから〜ふふ。」
店長「何言ってんの。まゆみさんが来てから職場に活気がでたよ。」
まゆみ「うれしいわ。よ〜し今日もがんばっちゃうぞ〜おっ〜!」
家は決して裕福ではないけれど家族みんな健康で
毎日を過ごしている私はそれだけで幸せなんです
- 10 名前:名無しちゃん…電波届いた?:2007/03/10(土) 16:06:16
- >>5はクリエ
- 11 名前:ビグロ ◆N7Rkk0.6z2 :2007/03/10(土) 16:10:57
- なんかもう大いなる悲劇の序章みたいだ
- 12 名前:あほ大:2007/03/10(土) 21:54:15
- お母さん頑張って!
- 13 名前:隣人某カナリエ氏 ◆groMilKs4. :2007/03/11(日) 01:34:30
- 煙 命 悔
煙 焦 水
煙 涙 怒
断 片 逃
痛 炎崩壊命 少年 酒
交通事故速報 潰塗装工 人
市道市道市道市道市道市道市道市道市道市道
- 14 名前:名無しちゃん…電波届いた?:2007/03/11(日) 10:12:40
- まゆみ「まさしく〜ん。朝ごはんよ〜」
ちっ。うるさいな。オレはまだ眠いのに。
まさし「家族そろって朝飯とか意味あるのか?オレみたいなクズに期待するなよ。
やることといったらインターネットかゲーム。こりゃ死んだ方がマシだな。」
中学卒業してから一度も定職に就かずヒキコモリニートのオレにとって
居場所は自分の部屋しかない。
相手してくれるのはパソコンとゲーム機ぐらいのものだ。
インターネットの環境はあるがメールやチャット・オンラインゲームはした事がない。
結局相手が生身の人間である以上そこには踏み込めないのだ。
まさし「はぁー。情けない。なんでこうなってしまったんだ。」
やり場のない気持ちを溜め息にしてオレは
また生暖かい布団に潜り込んだ。
- 15 名前:名無しちゃん…電波届いた?:2007/03/12(月) 20:32:54
- コンコン
まゆみ「けんちゃん。朝よ〜起きないと遅刻するわよ。」
けんいち「あ〜起きた起きた。ったく全然余裕だっつーのに、まだ起こしに来るんじゃねーよ。
ん?メールが着てるじゃねーか。誰からだ?やべー!ハルカちゃんから、おはようメールだ」
ハルカちゃんってもしかして俺の事好きなんじゃねーの?
うひょーテンション上がってきたぜ!
けんいち「さて、返事しないとな。(おはよー(^-^)/~~今日も一日気合入れていこうぜ!)送信っと」
やっぱ男は気合だよな。それにしてもハルカちゃん俺のどこが好きなんだろ?
うーん。顔だとは思うけど他にも魅力満点だしなー。この寝グセなんてキュートだぜ?
けんいち「今日はちょっと髪型変えてイメチェンしてくか。そしたらハルカちゃん
いきなり告白してくるかもなー。『ずっと好きでした!』とか言って。」
俺って罪だなマジで。世の中のブサイク野郎共サーセンって感じ
今日も俺のための一日が始まるぜ!!
- 16 名前:名無しちゃん…電波届いた?:2007/03/13(火) 20:08:59
- まゆみ「ふーちゃん入るわよ〜。ほら起きて。」
ふうこ「う〜ん。おはよう。」
まゆみ「おはよう。朝ごはんできてるから食べてらっしゃい。」
わたしは朝起きたら必ずする事があるの。それはみんなにあいさつする事。
ふうこ「みんなおはよう。おもしろい夢見た?へ〜マリコは変な夢見たね。」
さすがに学校へは連れていけないけど
わたしにとってみんなはクラスメイトよりも大切な友達なの。
ふうこ「マリコ御飯食べに行こう。」
ゆうすけ・まゆみ「おはよう。」
ふうこ「おはよう。」
ゆうすけ「ふうこ。御飯食べる時は人形を置いてきなさい。」
ふうこ「・・・。」
まゆみ「あっ。マリちゃんまだ眠いって。お母さんが寝かしてくるわ。」
お母さんがマリコを連れてちゃった。
そういえば、あの変な夢の続きが見たいって言ってたっけ。
あぁ早く学校終わらないかな〜。もっとみんなと遊びたいよ。
- 17 名前:名無しちゃん…電波届いた?:2007/03/14(水) 20:25:54
- キキーッ
ゆうすけ「このブレーキうるさいな。油さしてやろうか。」
今日も8時20分に工場に到着したゆうすけは
いつもの場所に駐輪し、いそいそと更衣室へ向かった。
5分で着替えを済ませ集合場所へと急ぐ。
ジリリリリリリリ・・・・・
工場中にベルが鳴り響き始業時刻を知らせた。
「安全作業でいこうヨシッ!」
これを全員で唱和し仕事がはじまる。
バンッ ブシュッ バンッ ブシュッ バンッ ブシュッ バンッ ブシュッ
バンッ ブシュッ バンッ ブシュッ バンッ ブシュッ バンッ ブシュッ
バンッ ブシュッ バンッ ブシュッ バンッ ブシュッ バンッ ブシュッ
ゆうすけは製品が一定のリズムで材料から打ち抜かれ
排出されていく様を見ているのは嫌いじゃなかった。
ゆうすけ「あー。この製品は一体何に使われているのだろう?
・・・そんな事知ってもしょうがないか。」
結局ゆうすけは昼までに2点の製品を終わらせた。
- 18 名前:名無しちゃん…電波届いた?:2007/03/15(木) 20:33:00
- まゆみ「いらっしゃいませ〜。お待たせしました。」
ピッピッピッ・・・
まゆみ「3,624円になります。」
手慣れた手つきでレジ打ちをこなし客をさばいていく。
少し疲れを感じてきた頃サカイのおばあちゃんが買い物に来た。
サカイ「こんにちは。今日も天気が良くていいやね。」
まゆみ「そうですね。ちょうど桜も見頃なのではないでしょうか?」
サカイ「そうそう今度、友達と花見をしに行くんだよ。」
まゆみ「いいですね〜。お隣さんも日曜に家族で近所の公園に花見しに行くみたいですよ。」
サカイ「そうかい、いいやね花見はね。じゃ今度はその時の話をしに来るよ。」
まゆみ「楽しみにしてま〜す。ありがとうございました。」
まゆみは客とそんなやりとりをするのが一番好きだった。
まゆみ「疲れも吹き飛んじゃったわ。それにしても、花見うらやましいな〜。」
特売の広告を出したおかげで今日は客が途切れそうにない。
まゆみ「350円のお返しです。ありがとうございました〜。」
店長「まゆみさん。そろそろ休憩入ってー。」
まゆみ「は〜い。お腹すいたわ〜。お弁当食べましょ。」
まゆみはレジを離れ休憩室へと入っていった。
- 19 名前:名無しちゃん…電波届いた?:2007/03/16(金) 21:03:41
- まゆみがカネマルへ出発した後
まさしは二度寝から目覚め、特に見たいわけでもないテレビを付けた。
ワイドショーでは芸能ニュースを流しており
芸能レポーターが芸能人の離婚について熱く語っていた。
まさし「離婚か下らないな。・・・はぁ飯食べよ。」
リビングで朝昼兼用の食事を摂りながら何気なく新聞を見ていると求人広告が目にとまった。
”ビル清掃管理 月給180000円以上”
”販売(毛皮・ジュエリー) 月給180000〜250000円”
”調理スタッフ 月給195000円以上”
まさし「給料とか仕事の内容とかじゃない。働きたくないんだ。
ああ、なんか嫌になってきた、ゲームでもやって気分を変えよう。」
まさしは食事を済ませると、薄暗い廊下を歩いて自分の部屋へと戻った。
- 20 名前:名無しちゃん…電波届いた?:2007/03/17(土) 19:09:52
- けんいち「おっ!あれはヤスヒロじゃねーか?おーいヤス。」
ヤスヒロ「オッス!けんいち。なんか今日、髪型ちがくね?」
けんいち「わかる?さすがヤス、でも最初はハルカちゃんに言われたかったぜ。」
ヤスヒロ「何、お前あの娘の事好きなの?」
けんいち「そうじゃねーけど、今朝メール来たからよ。」
ヤスヒロ「そうか。おい!急がねーと遅刻だぜ。」
けんいち「やべー。俺、次遅刻したら親呼ぶって言われてたんだった。」
ふたりは勢いよく自転車をこいで学校へ向かっていった。
けんいち「1限は国語で2限は数学か〜寝よ。」
午前中の授業は、まるまる寝て過ごした。
キーンコーンカーンコーン
昼休みのチャイムが鳴り、けんいちも目を覚ました。
けんいち「はーやっと昼か。さて飯だ飯!」
- 21 名前:名無しちゃん…電波届いた?:2007/03/18(日) 10:34:40
- ふうこ「みんな行ってくるね。いい子にしてるんだよ。」
いつも部屋で人形やぬいぐるみに”いってきます”をした後、登校する。
まゆみ「ふーちゃん、いってらっしゃ〜い。」
ふうこ「いってきます。」
そう言って登校の集合場所へと走っていった。
数分後いつものメンバーが揃ったところで学校へと向かう。
授業中ふうこは先生の話をあまり聞いておらず
帰ってからマリコと何を話そうか考えていた。
ふうこ(マリコの新しい洋服、何買うか話そうかな。決まったらお母さんに頼んでみよ。
それと今度公園に行きたいな。今日も見たけど桜がすごくキレイだったから。
あんな所でみんなとお話したら楽しいだろうな、でもお父さんがダメだって言う
かな?外ではみんなとお話しちゃダメだって言われてるから・・・)
そうやって想像の世界に浸っていると知らない内に時間が過ぎ
昼休みのチャイムが鳴った。
- 22 名前:名無しちゃん…電波届いた?:2007/03/19(月) 20:26:12
- ゆうすけ「やっと昼か、まだ先は長いな。」
昼食はいつも工場内の食堂で食べている。
食堂といっても立派なものではなく業者が運んでくる弁当を食べるだけの場所だ。
長机に椅子を並べてほとんどの社員がここで食べるのだが狭い。
ゆうすけ(さっさと食べて静かな場所へ行きたい)
ササっと昼食を済ませ担当機械の横で休憩する事にした。
ゆうすけ「やはりここが落ち着く。」
いつもならこのまま静かに休憩時間を過ごすのだが今日は違った。
ジンノ「あのねー、家の娘が今度結婚するんだよ。」
突然だったのでゆうすけは声の主が自分に話し掛けていると気づくのに時間がかかった。
ゆうすけ「え?あぁ、そうなんですか。おめでとうございます。」
ジンノ「ありがとう。それで相手がね外国人なんだよ。まいったなー、アハハ。」
ゆうすけ「あぁ、そうなんですか。」
ジンノ「イギリス人だよ。それは紳士だろうねー。いやー英語を勉強しとかないと。」
ゆうすけ「そうですね。」
ジンノ「だからねーイギリス行かなきゃいけないの飛行機でね、12時間掛かるんだって。」
ゆうすけ「あぁ・・・」
ジンノ「いやー家族が増えるってなんか嬉しいよね。」
ゆうすけ「・・・。」
ジンノ「あっ!オガワさん。あのねー家の娘が・・・」
ゆうすけ(貴重な休憩時間を無駄に過ごしてしまったな)
- 23 名前:名無しちゃん…電波届いた?:2007/03/20(火) 20:37:03
- ガチャッ
まゆみ「あ〜お腹すいた〜。あらキムラくんも休憩?」
キムラ「ええ。今、飯食ったとこっす。まだ時間あるんで、もうちょいゆっくりしてきます。」
まゆみ「そうね。焦りは禁物よ。」
まゆみは今朝作ってきた弁当をカバンから取り出し食べはじめた。
キムラ「それにしても今日お客さん多いっすよね?」
まゆみ「広告出してるからね〜。そうだキムラくんは花見するの?」
キムラ「えっ?そうっすね、バイトの連中で行こっかな。」
まゆみ「今ちょうど見頃だから若い子達で行ってきなさいよ。」
キムラ「そうっすね。まゆみさんは行かないんすか?」
まゆみ「う〜ん、家族誘って行こうかしら。」
キムラ「いいじゃないすか。そういうの」
まゆみ「うん。でも断られちゃうかもな」
キムラ「大丈夫っすよ。自信持っていきましょうよ。」
まゆみ「ありがとう。」
キムラ「そろそろ時間なんでいってきます。」
まゆみ「は〜い。いってらっしゃ〜い。」
キムラが休憩室から出て行った。
まゆみ「よ〜し。みんなを花見に誘ってみよう。おっ〜!
あ〜この玉子焼きおいし〜。」
- 24 名前:名無しちゃん…電波届いた?:2007/03/21(水) 19:27:05
- ピコピコピコ・・・
まさし「うわっ!バカヤローこいつのせいで死んだよ。
あーあ、なんかやる気失せたな。」
ゲームをやめ今度はパソコンに向かう。
まさし「ネットの方がいいや。メールは嫌だけど掲示板に
書き込むのはできるんだよな。なんだろ?」
ストレス解消の為、自分の中にある不満を掲示板にぶちまけた。
まさし「へへへ、ざま〜みろだ。
さてと何しようか、エロサイト巡りでもしようかな。」
エロサイト巡りを堪能したまさしは、また掲示板に戻り
うだうだと書き込みをして過ごした。
いつのまにか外は暗くなり始めていた。
- 25 名前:名無しちゃん…電波届いた?:2007/03/22(木) 20:07:41
- けんいち「ヤス、飯食おーぜ。」
ヤスヒロ「おう!今日天気いいから外で食わねーか?」
けんいち「いいな。じゃあ行こうぜ。」
二人で校庭を歩いているとヤスヒロがハルカとノゾミを見つけた。
ヤスヒロ「おい、あれハルカちゃん達じゃね?」
けんいち「え!?マジだ。やっべ一緒に食いてー。」
ヤスヒロ「行ってみるか?」
けんいち「よ・よし、行くぜ。」
ハルカ「あ〜ヤスとけんいち発見!一緒に食べよ〜」
ヤスヒロ・けんいち「失礼しまーす。」
ハルカ「どうぞ〜。」
ノゾミ「どうぞ。」
四人は仲良く昼食を食べていた。
ハルカ「ねぇねぇ今度の休みみんなでカラオケいかない?」
けんいち(来たぜ、お誘いがよー)
ヤスヒロ「いいじゃん。行こうぜけんいち!」
けんいち「おお、歌って歌って歌いまくるぜ。」
ハルカ「ノゾミもいいよね?」
ノゾミ「うん行く。」
ハルカ「よ〜し決定!」
- 26 名前:名無しちゃん…電波届いた?:2007/03/23(金) 20:30:28
- ふうこのクラスでは班ごとに机を並べ
給食を食べるルールになっている。
日直「手を合わせて、いただきます。」
全員「いただきます。」
クラスメイト達が楽しそうに給食を食べている中
ふうこは箸が進んでいなかった。
ふうこ(ピーマン嫌だな。牛乳も飲みたくない。)
好き嫌いが多いので給食はあまり好きではない。
不運にも今日は先生がふうこ達の班で一緒に食べる日だった。
先生「ふうこちゃん。好き嫌いはいけませんよ。
いつも牛乳残しているでしょう?
今日は飲むまで先生待ってますから。」
ふうこ(なんでそんな事言うの?牛乳飲みたくないよ。)
先生「ほら、タカシくんもカオルちゃんもみんな飲んだよ。」
ふうこ(飲みたくない、けど飲まないと給食終わらない。)
ふうこと牛乳のにらめっこは続き、もう昼休みの時間は終わりに近い。
クラスメイト達は昼休みを満喫しているようだ。そんな中ふうこは意を決したようだった。
ふうこ(このままじゃ授業始まっちゃう。もう飲むしかないよ。)
ゴクゴク・・・
先生「エライわ、ふうこちゃん!見事な一気飲み。」
先生は喜んでいたが当の本人は憂鬱だった。
- 27 名前:名無しちゃん…電波届いた?:2007/03/24(土) 19:30:01
- 午後の仕事の間ずっとひっかかっている事があった。
昼休みにジンノから聞いた
「いやー家族が増えるってなんか嬉しいよね。」 という言葉だ。
ゆうすけ(結婚して子供が生まれた頃は俺もそう思っていた気がする。
いつからこうなったのか?
今、家族に対して思うことは殆ど無い、もちろん嫌いではないし
養っていかなければ、いけないとは思っている。
:
:
いかんいかん、仕事中に考え事はよくないな。
そろそろ、この製品も終わりそうだ。)
今の仕事を無事終わらせ次の製品の為の段取りに入った。
ゆうすけ「段取りに約40分、次の製品には約90分か・・・
今日の仕事はちょうど時間内に終わりそうだな。」
ゆうすけは、いつになく順調に仕事をこなしていた。
- 28 名前:名無しちゃん…電波届いた?:2007/03/25(日) 18:05:46
- まゆみ(みんな来てくれるかしら?やっぱり心配だわ。
ううん誘う前からこんなじゃダメね。きっと大丈夫!)
今日は午後もお客さんが途切れる事なく入っている。
店長「おカネがたマル♪カネマルスーパ〜♪」
まゆみ(店長ったら忙しいのに、いつも明るくていいわ)
「いらっしゃいませ〜こんにちは。」
ピッピッピッ・・・
まゆみ「あら?このオレンジ傷んでるわ。すぐ交換してきますね。」
客「あっ本当。ありがとう。」
まゆみ「お待たせしました。こちらでよろしいですか?」
客「ええ、お気遣いありがとうございます。」
まゆみ「いえいえ。ありがとうございました〜。」
もうそろそろ3時だわ。
店長「まゆみさん。時間ですよ、お疲れ様ー。」
まゆみ「は〜い。お疲れさまで〜す。
さてと今日はお肉を買って帰りましょう。」
今夜のメニューはトンカツのようだ。
久しぶりに家族を誘う事が嬉しくて少々奮発まゆみであった。
- 29 名前:名無しちゃん…電波届いた?:2007/03/26(月) 19:46:47
- まさし(やることないな・・・寝よ。)
- 30 名前:名無しちゃん…電波届いた?:2007/03/27(火) 20:31:12
- けんいち(ハルカちゃんとカラオケか〜、すっげ楽しみだぜ。
早く休み来いよチキショー。)
頭の中でシミュレーションを繰り返し、午後の授業はいつもより集中できなかった。
教師「〜である事はみなさん御存知だと思いますが・・
けんいち君?何がおかしいのかね?」
けんいち「あ?何もおかしくねーよ。授業続けろよ。」
教師「授業に集中して下さいね。」
けんいち「ふざけんなクソが!あ〜何か気分悪くなってきた保健室いくわ。」
ガラッ、ピシャッ!
けんいち「あ〜ウゼェ!せっかくいい気分だったのによ。
あのクソ野郎のせいで台無しだぜ。
・・・まぁいいやサボる口実もできたし保健室で寝よ。」
少しダルそうに保健室に入るけんいち。
保健の先生「あらどうしたの?」
けんいち「なんかダルくて、寝てもいいっすか?」
保健の先生「いいわよ、ゆっくりしてきなさい。」
けんいち「ありがとうございます。」
- 31 名前:名無しちゃん…電波届いた?:2007/03/28(水) 19:58:38
- ふうこ(なんかお腹ゴロゴロする。
だから牛乳飲みたくなかったんだよ。)
授業中に襲ってくる腹痛になんとか耐えていた。
ふうこ(キリキリする。イタイ、イタイよ。
どうしよう、先生に言ってトイレ行こうかな?
でも恥ずかしいし・・・。)
授業が終わるまで後15分になった。
ふうこ(あ〜ダメだ、痛みが来る間隔が狭くなってきてる。
後15分は我慢できないよ。)
ガタッ!タッタッタ・・・
先生「ちょっとふうこちゃん!どこ行くの?
コラ!待ちなさい!」
廊下に出たふうこを先生が追いかけてくる
ふうこ(トイレ行きたいだけなの!来ないでよ〜)
先生「ふうこちゃん!サボりなんて許しませんよ!」
追いかけてくる先生を振り切ってなんとかトイレの個室に逃げ込んだ。
- 32 名前:名無しちゃん…電波届いた?:2007/03/29(木) 20:53:06
- 今日の仕事は順調に進み予定通り時間内に終わった。
ゆうすけ「やっと終わった。」
ジリリリリリリリ・・・・・
けたたましくベルが鳴り終業時刻を知らせた。
タバコを吸いながら談笑する同僚の脇をすり抜け
手洗い場へ行き一日の汚れを落とす。
いつも通り、17時31分にタイムカードを押して更衣室へ向かう。
ゆうすけ(あのオッサンの話がなけりゃ良い日だったのに・・・)
素早く着替えを済ませ工場から駐輪場へ歩いていく。
ブレーキのうるさい自転車に乗って帰宅する途中、自販機で缶コーヒーを買った。
ピピピピピ・・・当たり!!
ゆうすけ「ん?当たり?珍しいな、何にしよう?
迷った挙句サイダーを選びボタンを押した。」
ガタン!
サイダーをリュックに入れ自宅へ向かった。
- 33 名前:名無しちゃん…電波届いた?:2007/03/30(金) 22:09:25
- ガチャ
まゆみ「ただいま〜。お買い物してたら遅くなっちゃった。」
買い物袋を抱え台所へ行く前に
まさしの部屋へ声を掛ける。
まゆみ「まさしくん、ただいま〜。今日はトンカツよ。」
まさし「・・・。」
まゆみ「寝てるのかしら。御飯できたら呼びに来るからね。」
そう言って晩御飯の下ごしらえの準備に入った。
まゆみ(トンカツって結構久しぶりかも・・・おとうさん好物なのよね〜
何も言わない人だけど私には分かっちゃうんだから。
まさしくんはカレー、けんちゃんはハンバーグ
ふーちゃんはうどんが好きなのよね〜。フフフ・・・
全部作っちゃおうかな〜?なんてそんなに買い物
してないじゃないの私ったらバカバカバカ・・・)
もう誰もまゆみを止められない
- 34 名前:名無しちゃん…電波届いた?:2007/04/01(日) 13:12:21
- まゆみ「ただいま〜。お買い物してたら遅くなっちゃった。」
まさし(・・・ん?帰ってきたのか)
まゆみ「まさしくん、ただいま〜。今日はトンカツよ。」
まさし(今晩のメニューなんてどうでもいいのに)
まゆみ「寝てるのかしら。御飯できたら呼びに来るからね。」
まさし(はぁ・・・どうしたんだ今日は?)
何かいつもと違うまゆみに妙な雰囲気を感じていた。
まさし(飯までまだ時間掛かりそうだしネットでもやろ)
まさし「なんかおもしろいサイトないか?」
しばらく新たなサイトを探していたが目新しいものは無く
結局いつものエロサイトへ辿り着いてしまった。
まさし「結局こうなるのか、つくづくオレはダメな奴だな。」
- 35 名前:名無しちゃん…電波届いた?:2007/04/02(月) 20:09:24
- けんいち「あ〜よく寝た。今何時だ?」
保健の先生「15時半よ。」
けんいち「あっそうっすか。丁度いいや、帰ろ。」
保健の先生「体調はどう?」
けんいち「もうバッチリっす。ありがとうございましたー。」
6時間目の授業が終わるまで寝ていたので後は帰るだけだ。
けんいち(さて、どっか寄ってくかな)
ヤスヒロとよく駅前のゲーセンに寄っていく事にした。
けんいち「まずはストレス解消っと。」
けんいちはパンチングマシーンの前に立ちストレッチを始めた。
体が温まったとこで硬貨を投入する。
けんいち「コイツか、オラオラッ!いくぜ!!」
バシーン!!バシーン!!バシーン!!
けんいち「120・130・125の375!よしっ倒したぜ!
次は誰だ?来いよオラー!」
偶然にもヤスヒロも同じゲーセンに来ていたようだ。
ヤスヒロ「おーい!けんいち何やってんだよ?」
けんいち「おっ!なんだヤスいたのかよ。
何ってケンカだよガチンコのよ〜。お前もやれよ。」
ヤスヒロ「いいよ俺は。それよりカラオケいかね?練習行こうぜ。」
けんいち「そうだな。じゃ早速行こうぜ。(練習してハルカちゃんにいいとこ見せるぜ)」
- 36 名前:名無しちゃん…電波届いた?:2007/04/03(火) 20:30:30
- ふうこ(よかった〜、なんとか間に合った。)
ドンドンドン・・・
先生「ふうこちゃん早く出ていらっしゃい!何してんの!」
ふうこ(トイレで何って・・・)
先生「ふうこちゃんが出てくるまで先生ここで待ってますから。」
ふうこ(もうイヤ・・・マリコ助けて。)
用を済ませ個室から出るふうこ
先生「先生の授業がそんなに退屈なの?」
ふうこ(そうじゃなくてお腹が・・・)
先生「黙ってちゃわからないでしょ!なんとか言いなさい。」
先生に怒鳴られて怖いのと自分の気持ちをうまく説明できない
悔しさでふうこは、とうとう泣き出してしまった。
シクシク・・・
先生「もういいわ!早く教室に戻りなさい。」
泣きながら教室に戻るとクラスメイト達がざわつきだした。
カマタ「先生、ふうこ漏らした?」
先生「・・・カマタくん!そういう事いうんじゃありません!!」
ふうこ(早く帰りたいよマリコ・・・)
辛さのあまり帰りの会までずっと泣きっぱなしだった。
- 37 名前:名無しちゃん…電波届いた?:2007/04/04(水) 20:37:03
- まゆみ「みんな〜御飯できたわよ〜。」
ゆうすけはテレビを消し居間から
ふうこはみんなとのお話しをやめ自分の部屋から台所へ向かった。
まゆみ「まさしくん御飯できたよ〜。」
まさし「後で食べるから置いといて。」
まゆみ「ダメよ、みんなで食べましょう。」
まさし「いいから置いといてよ。」
ガチャッ
普段は断りもなく部屋に入ってくる事はないのに
突然部屋に入られ、まさしは驚きを隠せなかった。
まさし「な、なんだよ急に・・・」
まゆみ「まさしくん、一緒に食べましょうよ、ね・ね・ね。」
まさし「(ち、近いよ母さん)分かったよしつこいな。」
まゆみ「えへへ、まさしくんなら分かってくれると思ったわ。」
まさしを部屋から連れ出す事に成功したまゆみは御機嫌だった。
まゆみ「さて、けんちゃんがまだだけど先にいただきましょう。
それでは、いただきま〜す。」
けんいちは帰りがいつも遅いので
先に四人で晩御飯を食べる事にした。
- 38 名前:名無しちゃん…電波届いた?:2007/04/05(木) 20:22:15
- まゆみ「トンカツって久しぶりだったから味変わってるかも。どう?」
ゆうすけ「いや、いつも通りだよ。」
まゆみ「あ〜良かった。さぁ、まさしくんもふーちゃんも食べて。」
まゆみ(なんて切り出そうかしら?やっぱりここは、ふーちゃんからよね。)
まゆみ「ねぇ、ふーちゃん今度のお休みお出かけしようか?」
ふうこ「マリコのお洋服買いに行くの?」
まゆみ「うーんそうじゃなくてマリちゃんも連れて公園の桜を見に行かない?」
ふうこ「マリコも?いいの?」
まゆみ「もちろんよ。」
ふうこ「行く!」
まゆみ「おとうさんも行きましょうよ。ちょうど桜が満開になる予定なの。」
ゆうすけ「しかし休みは家でゆっくりしたいな。」
まゆみ「新婚の頃はよく散歩に行ったじゃない。」
ゆうすけ「やめないか、子供達の前で。」
まゆみ「当時も花見に行ったわね、その時あなた言ったわよね。この桜h
ゆうすけ「わかった、わかったから、よし!そうだな、たまには気分転換するか。」
まゆみ「よ〜し決定ね、まさしくんもいいわよね?」
まさし「オレは遠慮しとくよ。」
まゆみ(どうしようかしら・・・)
- 39 名前:名無しちゃん…電波届いた?:2007/04/06(金) 20:17:31
- まゆみ「なんで行きたくないの?」
まさし「なんでって言われても別に・・・」
まゆみ「お昼はお弁当で夕飯は外食にしようと思ってるの。
御飯ないと困るでしょ?行きましょうよ。」
まさし「そりゃそうだけど・・・」
まゆみ「何か予定あるの?」
まさし「別に・・・」
まゆみ「だったら決定ね!」
まさし(なんなんだよ、今日の母さん)
ふうこ「ごちそうさま。」
ふうこは食事を終えると急いで自分の部屋へ戻っていった。
タタタタ・・・
ガチャ・・・パタン
ふうこ「マリコー、お花見行けるよー。
あのねお母さんが連れて行ってくれるって!よかったねー
新しいお洋服はまた今度お願いしてあげるから待っててね。
あ〜何着てこうか、ワンピースがいい?それともブラウス?
うわ〜楽しみだね〜。」
マリコとお話していたら今日あった嫌な事など
吹っ飛んでいってしまったようだ。
- 40 名前:名無しちゃん…電波届いた?:2007/04/08(日) 11:33:41
- まゆみ(よし、これで後はけんちゃんだけね。)
ガチャッ
後片付けしていると、けんいちが帰ってきた。
まゆみ「けんちゃん、おかえり〜。」
けんいち「今日の飯何?」
まゆみ「トンカツよ。」
けんいち「あー腹減ったー。」
まゆみ「さぁ召し上がれ。」
モグモグ・・・
まゆみ「けんちゃん、今度の休みお花見行こうよ。」
けんいち「あ?無理無理、予定あるし。」
まゆみ「あら〜そうなの?でもみんな行くのよ。」
けんいち「絶対無理!」
まゆみ「御飯どうするの?帰り遅くなるかも知れないわよ。」
けんいち「金置いといてよ、自分で買うから。」
まゆみ「そう・・・。」
この状況でけんいちを誘い出すのは容易では無いと
判断したまゆみは、おとなしく引き下がった。
- 41 名前:名無しちゃん…電波届いた?:2007/04/09(月) 20:34:36
- 当日
ゆうすけ(花見日和だな。)
まさし(はぁ・・・。)
ふうこ(マリコ今日はいい天気だよ。)
まゆみ「みんな準備できたわね?忘れ物ない?
戸締りはOK!それじゃあ、出発〜!」
普段は家族で出掛けるとなるとゆうすけの運転する
車で行くのだが今回の行き先は近所の公園なので徒歩で行く事にした。
まゆみ「あ〜暖かくて気持ちいいわ〜。ね、まさしくん。」
まさし「あっ、ああそうだね。ふうこ人形連れてきて良かったのか?」
ふうこ「お母さんがマリコも良いって言ったの。」
ゆうすけ「人形に話し掛けちゃダメだぞ。」
ふうこ「・・・。」
歩くこと10分公園入り口付近に花見客が見えてきた。
まゆみ「あっ見えてきたわよ。」
ゆうすけ「混んでるな。」
まさし(うわっ。人ごみに酔いそう。)
ふうこ(マリコもうすぐだよ。)
満開の桜と春の陽気に誘われ一家は目的地の公園に到着した。
- 42 名前:名無しちゃん…電波届いた?:2007/04/10(火) 20:33:55
- けんいち「ヤッベ遅刻するー!」
待ち合わせの時間まで後20分!
けんいちは今から家を出る所だった。
ヤスヒロ「けんいちの奴遅ぇなー、何してんだ?」
ハルカ「まだ時間あるしもう少し待とうよ。ね?ノゾミ。」
ノゾミ「うん。きっとすぐ来るよ。」
ヤスヒロ「アイツ遅刻癖あるからなー。」
ハルカ「遅刻したら今日のカラオケは、けんいちの奢りにしよう!」
ノゾミ「奢りにしよう。」
時間まで後5分になった所でけんいちの姿が見えた。
ハルカ「けんいち遅いよ〜。」
ヤスヒロ「ダッシュダッシュ!」
けんいち「ハァハァ・・・間に合ったぜ〜。
待たせてゴメン皆、なんつーか来る途中で
西中の奴らにカラまれてよー、ボコってたら
時間食っちまったぜ。なんせ3人相手だ・・・」
ハルカ「ウソでしょ?」
けんいち「スミマセン。寝坊です。」
ノゾミ「けんいち君が遅刻したらカラオケ代タダだったのに残念。」
けんいち「俺の奢りって事?おいおいマジかよ怖えーよ、ノゾミちゃん。」
ハルカ「もう!予約とってあるんだからさっさと行くわよ。」
4人はカラオケ店「る・る・る」へ入っていった。
- 43 名前:名無しちゃん…電波届いた?:2007/04/11(水) 20:48:59
- ゆうすけ「こりゃ満員だな。」
まゆみ「あっ!あそこ空いてるわ。」
空いたスペースを見つけ素早くビニールシートを敷く
母の姿を見て、まさしとふうこは顔を見合わせた。
まさし「母さんあんな素早い動きできたっけ?」
ふうこ「ビックリしたねマリコ。」
子供達が驚いているのも気にせずまゆみは、はしゃいでいた。
まゆみ「ほらみんな〜、こっちにいらっしゃいよ〜。」
ゆうすけ「いい場所じゃないか。」
まゆみ「こんないい場所が空いてて良かったわ〜。
ねぇ、まさしくんふーちゃん見てごらん桜がきれいよ。」
まさし「まぁ確かにきれいだけど・・・」
ふうこ「うん。(マリコも来れてよかったね)」
まゆみ「ちょっと早いけどお腹空いちゃったしお昼にしましょうか。」
ゆうすけ「今朝は食べずに出て来たからな。」
まゆみ「ジャーン!今日のお弁当はがんばって
たくさん作ったのよ〜。さぁ食べて食べて。」
- 44 名前:名無しちゃん…電波届いた?:2007/04/12(木) 20:42:29
- ハルカ「イェーイ!新曲いきまーす。」
けんいち「さすが早いねー。」
ヤスヒロ「俺も負けてらんねー。」
ハルカは人気歌手、ホシノツグミの新曲を選び
せつないラブバラードを気持ちを込めて歌う。
けんいち(ちょ俺に歌ってんじゃねーかコレ?)
ヤスヒロ「ハルカちゃん歌うめぇ。」
けんいち「よし俺も。(ハルカちゃん見ててくれ)」
以前ヤスヒロと練習したHIPHOPを披露する事にした。
けんいち「YO!俺、発進っ! 気合入れたメール キミに送信っ!
二人の心 これで接近っ? ビビりまくって おっと 失禁っ!
トイレ行って気分爽快っ! But ビルの谷間で 電波妨害っ!
フォー!フォーーーッ!! Yeah!! So Coooooooool!!」
ありえないテンションでラップを繰り出すけんいちを3人はじっと眺めていた。
ハルカ「アハハハ。チョーウケるー!けんいちのオリジナル?」
けんいち「そうだぜ!テンション上がってきたぜーフォーッ!」
ヤスヒロ「ノゾミちゃんも何か歌いなよ。」
ノゾミ「うん、ハルカ一緒に歌お。」
けんいち(デュエット?)
- 45 名前:名無しちゃん…電波届いた?:2007/04/14(土) 09:16:34
- まゆみ「外で食べる御飯はおいしいわね〜。
桜もきれいだし言う事ないわ。」
まさし(部屋の方が落ち着くな。)
ふうこ(えへへ・・・。マリコと一緒楽しいな。)
ゆうすけ「花見にはコレがないとな。」
そう言ってゆうすけはリュックから缶ビールを取り出した。
まゆみ「お父さん、いつの間に準備したの?」
ゆうすけ「お前も飲むか?」
まゆみ「う〜んどうしようかしら?
歩きだし少しくらい良いわよね、いただくわ。」
プシュッ!
ゆうすけ・まゆみ「乾杯!」
まゆみ「あ〜おいしい。」
ゆうすけ「桜を見ながら飲むビールが格別だな。」
花見の雰囲気とアルコールのおかげで
ゆうすけとまゆみはいい気分で楽しく会話した。
ゆうすけ(久しぶりにだな、こういう気持ちは。)
まゆみ「あ〜楽しい。なんか酔っ払っちゃたかも〜。」
その時強い風が吹き桜吹雪が舞った。
- 46 名前:名無しちゃん…電波届いた?:2007/04/16(月) 20:32:43
- ハルカ「何がいい?」
ノゾミ「ハルカの歌いたいのでいい。」
ハルカ「そう?じゃあコレね。知ってるでしょ?」
ノゾミ「うん。」
デュエットではないが二人で同じ歌を歌う事にした。
ハルカ・ノゾミ「ランランララ〜♪」
ヤスヒロ「女の子の歌声っていいよな。」
けんいち「あぁハルカちゃん最高だぜ。」
ヤスヒロ「お前やっぱあの娘の事好きだろ?」
けんいち「は?ちげーよ!今は歌声の話だろ。」
ヤスヒロ「あ、そう。じゃお前的にノゾミちゃんはどうなの?」
けんいち「ぶっちゃけタイプじゃねーからお前にやるよ。」
ヤスヒロ「むちゃくちゃ言うなお前。」
そんな話をしてると歌い終えたハルカがやってきた。
ハルカ「どうだった私たちの歌?」
けんいち「マジ最高!超歌うまいね。」
ハルカ「え〜!?やっぱりそうなのかな〜?」
ヤスヒロ「調子コイてんじゃねーよ。」
ハルカ「アハハ。」
- 47 名前:名無しちゃん…電波届いた?:2007/04/17(火) 20:17:49
- まゆみ「わ〜桜吹雪がきれいよ〜。」
ゆうすけ「あぁ、こんな美しい景色が見れるとは
ん〜今日は来て良かったな。」
まゆみ「あら、お父さんったら〜ウフフ。」
言いながら何気なくふうこの方を見てまゆみは異変に気づいた。
ふうこの隣に見慣れない女の子が座っていたのだ。
まゆみ「あら、ふーちゃんお隣の子は誰かしら?」
まさし「・・・?マリコの事言ってるの?」
ふうこ「お母さんどうしたの?マリコよ。」
まゆみ「え?マリコ?・・・何を言ってるの?
お父さん子供達が冗談を言うのよ。」
(マリコって人形でしょ?あれ、あの人形はどこ
いったのかしら?)
ゆうすけ「コラコラ、お前マリコの事忘れたのか?
この美しすぎる景色で頭がボーッとしてるんじゃないか?」
マリコ「お母さん、ふーこお姉ちゃんと写真撮りたいよ。撮って〜。」
まゆみ「え?あっ・・・はいはい。カメラカメラっと。
(もう何がなんだか分からなくなってきたわ。)
いい?ハイ、チーズ!」
ふうこ・マリコ「チーズ!」
カシャッ!
- 48 名前:名無しちゃん…電波届いた?:2007/04/18(水) 22:47:24
- カラオケを十分楽しんだけんいち達は
小腹が空いたのでどこか食べに行く事にした。
ヤスヒロ「どこにするよ?」
ハルカ「わくわくバーガーにしようよ。」
けんいち「いいねー。丁度わくバー食いたかったんだよ。」
ヤスヒロ「そういえば俺、割引券持ってるわ。」
ハルカ「じゃ決定だね。ノゾミOK?」
ノゾミ「わくバーOK。」
4人は、カラオケの感想をしゃべりながら
わくわくバーガーへと歩いていった。
アルバイト「いらっしゃいませー!わくわくバーガーへようこそ!」
渾身のスマイルでアルバイトが迎えてくれる。
けんいち「わくわくセット4つ!!」
ヤスヒロ「おい勝手に決めんなよ。」
アルバイト「ポテトとサラダどちらになさいますか?」
ヤスヒロ「ちょっと待ってよ。」
ハルカ「ヤス、いいじゃない。私サラダ!ノゾミは?」
ノゾミ「サラダ。」
けんいち「でポテトがふたつ。」
ヤスヒロ「もう好きにしろよ。」
アルバイト「お飲み物はドリンクバーになっておりますので
お好きなものをお選びください。
ご注文は以上でよろしかったですか?」
けんいち「オッケー!」
- 49 名前:名無しちゃん…電波届いた?:2007/04/19(木) 22:08:57
- マリコ「わ〜い、ありがとう!お母さん。
お姉ちゃんと一緒うれしいな〜。」
まゆみ「ねえねえせっかくだから皆で撮りましょうよ。」
ゆうすけ「集合写真ヨシ!」
まさし「父さん何言ってんの?」
まゆみ「私、そちらの方にちょっとお願いしてみるわ。
すみませ〜ん。写真撮ってもらえます?」
近くにいた花見客は快く引き受けてくれた。
ふうこ「マリコ、私の髪変になってない?」
マリコ「お姉ちゃん、大丈夫かわいいよ。」
まゆみ「皆、もっとくっついて。」
ゆうすけ「点呼ヨシ。」
まさし「おい、酔っ払い。」
花見客「いいですか?撮りますよー。ハイチーズ!」
カシャッ!
まゆみ「ありがとうございます〜。
さぁお昼続けましょう。」
ゆうすけ「ファミリーにカンパーイ!」
- 50 名前:名無しちゃん…電波届いた?:2007/04/21(土) 19:57:17
- アルバイト「お会計は別々で宜しいですか?」
けんいち「一緒で!」
ヤスヒロ「おい、お前払う気?」
けんいち「あぁ俺、今日金持ちだから。」
ハルカ「「男らしいな〜けんいち。」
アルバイト「ご一緒で宜しいですね?
お会計2200円になります。」
ヤスヒロ「あの、割引券あるんですけど・・・」
アルバイト「はい、ありがとうございます。
では割引させていただきまして1760円になります。」
けんいち達は商品を受け取り2階へ上がっていった。
けんいち「よーし、ここにしようぜ。」
ハルカ「けんいち本当にいいの?」
ノゾミ「いいの?」
けんいち「いいって、いいって(よし!ハルカちゃんのハートGET)。」
ヤスヒロ「悪ぃなセレブ。」
4人掛けのテーブルに同性同士隣に座り
けんいちの前にハルカ。ヤスヒロの前にノゾミという形になった。
ハルカ「何飲む?取ってくるよ。」
けんいち「マジ?俺コーラ。」
ヤスヒロ「んじゃ俺はオイシイの。」
ハルカ「コーラとオイシイのねOK!ノゾミ行くよ。」
ノゾミ「うん(・・・おいしいコーラ?)。」
- 51 名前:名無しちゃん…電波届いた?:2007/04/24(火) 20:23:09
- まゆみ「あぁ〜ごちそうさま〜、あ〜おいしかったわ〜。」
ゆうすけ「俺も少し酔っ払ったかな?散歩でもしてくるか。」
まさし「いってらっしゃーい。」
ゆうすけ「ふうこ達も行くか?」
ふうこ「マリコどうする?」
マリコ「お散歩したい〜。」
ゆうすけ「よし、じゃあ行こうか。おい、まさし母さんを頼むぞ。」
まさし「はいはい。お守りしてますから楽しんできてよ。」
ゆうすけは、ふうこ・マリコを連れて散歩に出掛けていった。
ふうこ「ねえどこ行くの?」
ゆうすけ「池の方に行こうか。」
マリコ「わーお魚さんいるかな〜?」
一方まゆみは普段飲まないビールを飲んでずいぶん酔っているようだった。
まゆみ「御飯食べたら眠くなっちゃった〜。
ふわわ〜おやすみなさ〜い。」
まさし「おやすみー。」
- 52 名前:名無しちゃん…電波届いた?:2007/04/26(木) 20:25:49
- ハルカ「お待たせ〜、けんいちはコーラね。」
けんいち「サンキュー。」
ハルカはけんいちの飲み物を
ノゾミはヤスヒロのを持ってきた。
ノゾミ「ヤスくんコレでいい?」
ヤスヒロ「おお!コレコレ・・・ってコーラかよ。」
ノゾミ「おいしいコーラって言ってたから・・・」
ヤスヒロ「言ってないし、これ普通のコーラじゃないの?」
ハルカ「何言ってるのよ、おいしいコーラよ。」
ヤスヒロ「どういう意味だよ。」
ハルカとノゾミが顔を見合わせ笑う
ハルカ「飲めば分かるわよ。」
ノゾミ「分かるわよ。」
けんいち「ヤス、さっさと飲めよ。」
ヤスヒロ「人事だと思って・・・分かったよ飲めば分かるんだろ?」
ゴクゴク
- 53 名前:あほ:2007/05/06(日) 23:42:31
- 心いたくなるスレッドだな・・・
奢ってやりたくなるよ(;´Д`)
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